古宇利島の外周を少し走るとナビが「ここを右折です」と言う。鋭角に曲がりながらキツイ勾配の道を昇る。少し砂利の浮いた舗装路と未舗装路の中間位のつづら折れの道を進む。標高を上げていき、畑の中を突っ切って、いったいこの先に何があるのだろう？と不安になるころ「目的地は右手です」と言われてこじんまりとした建物の車寄せにアウディを滑り込ませる。係の人にクルマを託し、荷物を運ばれて中に入るとウェルカムドリンクが出迎えてくれた。
古宇利島って夏に橋を渡って「海綺麗だね」って言うためだけにあるのだと思っていたけれど、こんなホテルあるんだね。しかもミシュランだし。
部屋からは庭と海が一望できて気持ちいい。天気が良ければ更に良いのは明白だが、2月の沖縄でそれは贅沢というもの。
「何か他に必要なものはありますか？」
十分すぎるサービスを受けながら最後にそう確認されて過ごす快適な一日。そして飲み放題の生ビールにとにかく反応してしまう貧乏性な自分を反省するのだった。
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