SUUNTO D5 レビュー (トランスミッター仕様)

残圧計をデジタルにしてみたい、という理由だけでスントD5を買ってみた。もちろんTANK POD(トランスミッター)も同時購入。

パッケージを開いてみると時計の方は質感は高いものの、普段使っているガーミンに比べると明らかに見劣りしてしまうのは中身がスカスカのせいか。ダイビングコンピューターなのだからそれ以外の機能は不要なのだが、まったくもってダイコンとしての機能しか持ち合わせていないようだ。というか、こちらの方が一般的なダイコンとしてスタンダードなのだろうということに初めて気付く。ガーミンの方はダイコンというよりは、スマートウォッチにダイコンの機能が付いているという感じで、普段使いしたくなる機能が満載なのだ。

但し、スントD5 の方もダイビングモードの表示はシンプルで見やすい。ダイコンとしての機能は必要十分だからこれはこれで使いやすそうだ。肝心の残圧表示も問題なさそうだし、実使用が楽しみである。

ファーストステージに取り付けるトランスミッターにスイッチは無く、タンクのバルブが開かれて、圧力が掛かると自動的に電源がオンになるらしい。電池交換なしで約2年間持つということだし、バッテリー残量はダイコン側に通知されるから、いざというときにバッテリー切れになる心配はない様だ。こちらは明日にでも実際に取り付けをしてみようと思う。

実際に使用した感想

スントD5にトランスミッターを組み合わせて早速使ってみた。結論から言うと、凄く良かったので感想を書いておく。
デジタルメーターで表示される残圧は、当然に正確で、その信頼度はアナログメーターの比ではない。スントのダイコンも見やすく、一瞬で残圧チェックか可能だった。ちなみに自分の場合はメインのダイコンはガーミンの Descent Mk1 なので、スントはBCのストラップに取り付けて必要な時だけ表示を確認する感じにしている。

海中での見え具合はこちらの動画でチラ見せしているので参考にしてほしい。

残圧がデジタルになったくらいでは特に何も変わらないだろう(単なる自己満足だ)と思っていたのだが、残圧が記録されるというのはとても便利なことだと分かった。ログ付けをしている人なら分かると思うが、エグジットした後には残圧をチェックして数値を覚えておく必要がある。しかし、スマホを開けばその日の残圧が正確に分かるようになると、もう残圧が幾つだったのかを「覚えなくていい」のだ。自分はこの残圧チェックを少し面倒に感じていたし、三本目が終わるころになると一本目の数値を忘れかけてしまって、案外適当な数値をログに書き入れることが多かったから凄く恩恵を感じる。

そしてスントのダイコンは、PCの専用ソフトで、その画面表示をカスタマイズできるのだがこれがとても便利なのだ。小さなダイコンの画面に映し出される情報には限りがあるので、一部の情報はボタンを押してスクロールさせる必要がある。例えば水温やバッテリー残量、最大深度、CNS、OTUなど。実は残圧もこのスクロールの中に含まれているので、誤ってボタンを押してスクロールさせてしまうと、残圧が出るまで何度もボタンを押さなければならないという場面に遭遇する。
自分の場合は、ダイコン二台持ちなので、もうスントのダイコンは残圧さえ出れば問題ない。なので思い切って残圧以外の情報をすべて削除してみた。すると海中に入ってダイビングモードが始まると、もう残圧と深度と時間以外の情報は一切表示されなくなる。どのボタンを押しても押さなくても常に画面には残圧が表示されている、という状況を作ることができるのだ。このような使い方をする人はあまりいないかもしれないが、とにかくスントのダイコンは自分好みにカスタマイズできるということを知っておいて欲しい。

***

サンゴの上、スレスレを泳ぐとき、残圧計を抑えながら泳ぐのが億劫で、邪魔にならない方法をずっと模索していた。そしてBismのGB2611Bに辿り着いた訳だが、あまりにアバウトな表示が心配でデジタル併用にしたのだが、実はダイコンを二つも持つのは面倒だということ。メインのガーミンに残圧が表示がされれば完璧なのに、と思っていたらガーミンのダイコンがリニューアルされていた。トランスミッターの発売は2021年春ということなので、ちょっと色々と調べてみることにする。

追記
スントのダイコンは買っちゃダメなやつです。アルゴリズムが厳しすぎて現実的ではありません。これ着けている人だけ、ほかの人の何倍もデコが出るので、みんなで一緒に上がれません。周りの人に迷惑が掛かるので、これから買おうと思っている人はやめておきましょう。念のため、自身が通うダイビングショップで相談してみてください。ガイドがスントを推してくるようなら問題ないと思いますが、「スントはよせ」とアドバイスされたらやめておきましょう。

追記2
先日モルディブに行ったらガイドがこれ着けていました。水深50メートルで根待ちとかするダイビングでガイドがスントなので、25分もの減圧停止に付き合わされてモルディブなのにカラダが冷えて寒くなりました。「ガイドがスント」このセリフだけで悲惨な状況が表現できてしまいますね。

追記3
先日若い女の子が、ねえねえちょっと聞いてーありえなくなーい?
「彼氏がタント」
と訳の分からないことを言ってきたので、
ねえねえちょっと聞いて―?
「ガイドがスント」
と返してやりました。

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Category: ダイビング器材

xxx

バイク乗りです。愛車は2003年式ロードキング。愛人はBMW K1600B。ノマドワーカーです。

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