4-3:思案橋再訪

小一時間程仮眠を取って午後10時。
もう一度路面電車に乗って思案橋へ向かう。
そう、やっぱり昨日のあの店にギョウザを食べに行かなくてはならないのだ。
三度目の思案橋で昨日の店へ。
店にはやはり誰もいない。
「いらっしゃいませー」
昨日の中国人とは違う中国人。
「とりあえず、生ビール。あとギョウザ」
これで今夜の任務は達成だ。
ビールギョウザ
出てきたグラスにはプレミアムモルツの文字。
昨日そう思ったけれど、やっぱりな。外れるわけがないけど、やっぱりな。
冷たいから許せるというだけのモルツを飲みながらギョウザを食べる。
うん、うまい。うまいけどね。どうなんだろ。良く分からない。
そしてちゃんぽん。昨日は特製を頼んだので、今日は普通のちゃんぽんにした。
あれ、味薄いかな。良く分からない。
ちゃんぽんビール
そりゃそうだ。今日は寝て飲んで食ってるだけだ。
そして三杯目のちゃんぽん。
味なんて分かるわけがない。
もう何杯目か分からないビールを飲みながら明日の天気予報を見る。
九州は見事に雨だ。どこにも逃げ場がない。
どうしよう。酔った頭で考えるが答えなんて出ない。
答えは二択だ。
明日は走るか走らないか。
走りたくない。これが心の声。
そりゃそうだ。ビール漬けで満腹でそしてまた眠くなってきている。走りたい訳がない。
黄色い看板の中華料理屋を後にすると、そのまま最終の路面電車に乗ってホテルに戻った。
フロントで延泊できるかを確認すると「大丈夫ですよ」ということなので、延泊の手続きをした。
これで長崎に三泊。
まあそれもいい。
急いで走るだけが旅じゃない。走らないのも旅だ。
そして明日の夜は精霊流しだ。

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EK

A nomadic rider and editor.
Rides a 2003 Harley-Davidson Road King, flirts with a BMW K1600B.
When not on two wheels, he trades the handlebars for a fishing rod, an airsoft gun, or a camera — always chasing the next adventure.

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