折角のお休みなので休みらしいことをしようということで、名護市のフリッパーにステーキを食べに行くことにした。
沖縄ナンバー2のステーキハウスらしい(多分、一位はジャッキーステーキ?)。
一時間ほどのドライブの後、海沿いの道でお店を見つけて左折。駐車場に入ると係員が出てきて「満車です。40分位待ちます。宜しければ受付でお名前お願いします」と言われる。パーキングが空くのを待ちつつ、店内の紙に名前と人数を記入する。
暫くするとパーキングにクルマを停めることができて車内から店の様子を伺う。定期的に新しいクルマがやってきては、係員から先ほどと同じ説明を受けている。店の外の行列を見ながら待ち時間を聞かされて、そのまま待つことにする人もいれば、素通りして帰る人もいる。それぞれの人によって待てる待てないがあるのだろう。やってくるのは大半がレンタカーで、地元の人はほとんどいない印象。一見の観光客狙いのお店だとハッキリわかる。
30分ほど経った辺りでクルマから店内の待合室に移動する。待っている客はコリアン、チャイニーズ、日本人がそれぞれ1/3づつという比率。予報通り40分程度で奥の方のテーブル席に通された。メニューを見て「伊勢エビ&ヒレステー300g 6,800円」と「伊勢エビ&サーロインステーキ 6,600円」を注文する。伊勢エビなしなら3,000円台になるのだが、看板メニューだというので頼んでみたくなった。
注文時に「レアで」と伝えると、「当店は加工や注入の関係で、十分な加熱をしないと食中毒の恐れがあります。お肉屋さんから良く焼くように指導が来ているのでミディアム以上の焼き方しかできません」と、後半もごもご濁しながら意味不明の説明を受けた。メニューをよく見ると「牛脂注入加工肉」としっかり書いてあった。
牛脂注入加工肉とは、硬い赤身の肉に和牛の脂や調味料などの添加物を注入した肉のこと。安物の肉がサシの入った霜降り肉に変身する。食肉業界では「インジェクションビーフ」と呼ばれ、食材偽装の手口となるがメニューにしっかり牛脂注入加工肉と記載されているので問題はない。しかし加工肉を「柔らかいステーキ」と喜んで食べるのには随分と抵抗がある。レビューサイトで「柔らかくて美味しい」と絶賛している人達は何も分かっていないのだろう。(いつもステーキはレアで食べているのでレアにして欲しいと頼んだだけだが、レアでと注文すると加工肉を事前に簡単に見破ることが出来るテクニックだと気が付いてしまった。加工肉を食べたくない人は試してみよう)
10分程度で料理が運ばれてきた。予想通りのビジュアルだ。まず伊勢エビ。大して美味しくはない。半身を二人でシェアする程度でよかった。次にお肉。ナイフを入れると不自然に柔らかい。そしてやはり明らかに普通の肉ではない。産地も記載していないのは、記載できないからである。味は大衆店で出される普通の味。本当のビーフステーキを食べたいならフォルクス辺りに行った方が余程美味しいだろう。
評点が高くてネット情報でつい引き寄せられてしまう観光客トラップに安易に引っかかってしまった感が強い。前回訪れたキャプテンカンガルーが美味しかったので、また未知の店に挑戦してみたのだが今回は失敗。また別のお店を開拓しよう。
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