私の場合、本を読むのを途中で中断すると内容をケロッと忘れてしまう、 ということが判明したので最後まで一気に読んだら深夜4時になってしまった。
元々、私はあまり本を読まない。雑誌もほとんど読まない。理由は、自分の書く文章が、他からの影響を受けてしまうのが、好ましいとは思わないからだ(もし仮に他の人の書いた記事と内容が被ってしまったとしても、読まずに被ったのなら、内容がまったく同じだとしても確実にオリジナリティが保てているはずだと考えてもいる)。
しかし、暫く前に書くことに行き詰って(そもそもネタが尽きただけだ)、本屋を徘徊。
店頭のランキング一位の本の奇異なタイトルに釣られて読み始めてみたら面白くなってしまった。
読了するとまた同じ本屋へ行き、その店のランキング本を片っ端から読み漁る。周りに積んである本も読み漁ると、もう止まらなくなった。
暫くは、本は店頭で選んで Kindle で買う、という方式を取っていた。読み終わった本はやっぱり邪魔になるからだ。私は、身の回りには必要なものだけしか置きたくないタチなのだ。
何冊かの本を読みこなし、本屋で新しい本を見つけられなくなると、Kindle のお薦めに従って本を買うようになった。本を読まない私は、そもそも読む本をどうやって選んだらよいか分からないのだ。
そうしたら、なんだか似たような本ばかりを読むことになっていたようで、途中で読むのを中断すると、その前後に読んだ本と内容がごっちゃになってしまうことが判明したのだ。
そんなわけで、夕方から読み始めた本は二冊構成だったことに最後のページで知らされて、そのまま読み進めたら午前4時になってしまった。
この人の書いた本は何日か前に読んだけれど、展開が読めないことと、伏線がちゃんと張られていることが面白い。これは伏線だろう、という分かりやすい事柄が出てくるのに、それがどうゆう意味を持つのか、その時まで全く予想できない。
映画やドラマの場合には、伏線らしい事柄は、途中から結果が見えてしまうことがよくあるけれど、本の場合には違う。
本は製作にあたって、物理的な制約がまったくない、作者の想像の産物であるから、そこには「できないこと」というのがまったく存在しない。宇宙人や幽霊やタイムスリップが簡単に現実になってしまう世界。そうするともうなにかを予想なんてできっこないのだ。
今回のこの本は、気のせいかもしれないけれど、作者に対して少しだけ「オタクな匂い」を感じた。
あの人種の考えることは、僕らの想像の範囲を大きく逸脱している。
だからこそかもしれないが、この作品は最後まで結末が予想できずに面白かった。
こうゆう本を読んでしまうと、自分に小説の類は絶対に書けないと思わざるを得ない。
私はやはり「自分で体験したこと」に基づいた、エッセイの類しか書くことは出来ない。
それはやはり、小説家と呼ばれる人たちと比べてしまえば、想像力が皆無に等しいからだ。
さて。
成り行き任せで最近色々な本を読んでいるけれど、なんだかジャンルが特化し始めているような気もするので、お薦めのものがあったら、是非教えてください。
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